
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC は、ERPC ネットワーク内に配置された専有 Shredstream(HTTP gRPC / UDP Raw Shreds)において、Shreds 受信の速度と安定性が向上していることをお知らせします。
本改善により、これまで Shreds 受信時まれに発生していた一時的な遅延や揺らぎ、瞬間的な切断が抑制され、継続的な運用における通信条件が安定しています。
今回のアップデートについて
今回のアップデートでは、ERPC が提供するネットワーク基盤において、L2/L3 レイヤーの構成および帯域利用の前提を再整理しました。これにより、ERPC ネットワーク内に配置された専有 Shredstream における Shreds 取得の通信条件が改善しています。
専有 Shredstream は、Shreds が最初に流れる前段レイヤーでデータを受信し続ける構成を取っています。この前段レイヤーでは、通信の揺らぎや瞬間的な切断が発生した場合、その影響が後段の処理へ即座に波及します。今回の改善では、この前段レイヤーにおける通信条件が安定方向へ変化しており、専有 Shredstream を長時間稼働させた状態での安定性が向上しています。
これまで一部の環境では、通信条件の揺らぎを理由として、定期的なプロセス再起動を前提とした運用が必要となるケースがありました。今回のネットワーク改善以降、こうした再起動の必要性は減少しており、専有 Shredstream を停止せずに運用を継続できる時間が伸びています。
現在も通信条件に違和感があると感じる場合は、Validators DAO 公式 Discord よりサポートチケットにてご相談ください。個別に状況を確認した上で、必要に応じて新しいノード環境での検証や切り替えを含めた対応を行います。
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
Shreds が Solana の実運用結果を規定する理由
Solana の実運用では、トランザクション送信、ブロック生成、Shreds の検知、状態更新の追従、周辺処理が短い周期で連続的に発生します。これらの処理は個別に完結するものではなく、相互に依存しながら進行します。
検知が遅れれば送信判断が遅れ、送信が遅れれば次の検知結果に影響します。この連鎖構造において、最も早く流れるデータが Shreds です。Shreds は RPC や gRPC、WebSocket よりも前段で流れるため、ここでの通信条件が後段のすべての処理の上限を決めます。
短期間のテストでは平均的なレイテンシが低い状態であっても、通信のばらつきや瞬間的な切断が発生すれば、結果は不安定になります。Solana の実運用では、こうしたばらつきが検知と送信のタイミングに影響し、その影響が連鎖的に拡大します。Shreds 取得の通信条件は、実運用結果を規定する前提条件の一つです。
専有 Shredstream が成立させる通信前提
共有エンドポイントでは、複数の利用者が同時に接続することで、帯域や処理資源が競合します。この競合は、通常時には目立たなくても、最も大事なピーク時に顕在化します。
市場が加熱し、全体の通信量が急増する局面では、共有構造ほど条件が悪化しやすくなります。Solana の実運用において最も重要なのは、まさにそのピーク時です。
専有 Shredstream は、こうした競合を構造的に排除し、Shreds 取得の通信条件を安定させるための構成です。ピーク時に条件が崩れにくいことが、専有構成の価値となります。
HTTP(gRPC / TCP)と UDP(Raw Shreds)の違い
HTTP gRPC による Shreds 配信は、TCP を前提としたストリームとして扱いやすく、実装や運用の面で利点があります。TCP は再送制御、輻輳制御、順序保証といった仕組みを内包しており、通信の信頼性を担保します。
一方で、通信が混雑した局面では、再送や待ちが発生し、初動のタイミングが遅れることがあります。これは TCP の設計に起因する挙動です。
UDP による Raw Shreds は、これらの制御を持たず、Solana バリデータ間で流れるワイヤ形式に近い形でデータを受信します。そのため、より早い段階で Shreds を受信できる可能性があります。欠損や順不同を前提とした設計が必要となり、再構成やデコードの責務はアプリケーション側に委ねられます。
UDP Shreds が要求する実装と運用の前提
UDP Raw Shreds は、通信が速いという一点だけで評価されるものではありません。Shreds の再構成、ブロックデコード、前段処理の設計において、実装側に大きな裁量が残されています。
この裁量は実装負荷を伴いますが、極度に高速な検知や初動が求められるユースケースにおいて、上限を引き上げる余地となります。既存の gRPC ストリームを併用しながら、UDP を段階的に検証する構成が現実的です。
ERPC の専有 Shredstream では、gRPC (HTTP/TCP)と UDP を並行して扱うことができ、全面移行を前提とせずに検証を進めることが可能です。
リソース構成と料金差の背景
専有 Shredstream における料金差は、機能差ではありません。配置されるデータセンター、ネットワークの位置、利用するリソースの質に起因しており、それぞれ数msの平均遅延差および安定性に違いがあります。
大規模なベアメタルリソースを用いた専有 Shredstream では、より多くのスレッドと帯域を活用でき、ピーク時にも処理が落ちにくい構造が成立します。切断耐性や再接続時の安定性も向上します。
Premium VPS と専有 Premium Shreds を同一ネットワーク内に配置する構成では、Shreds の受信から処理までを外部インターネットを介さずに完結させることができます。この通信条件は、CPU やメモリと同じ重みで実運用結果に影響します。
グローバルに専有 Shredstream を提供する理由
Solana はグローバルなプロジェクトであり、開発者や運用者は世界中に存在します。高速なインフラが特定の中心リージョンに限定される場合、遠距離接続が発生し、遅延と負荷集中が同時に起きます。
ERPC が専有 Shredstream をグローバルに提供することで、各プロジェクトは最寄りの環境で検証と運用を行うことができます。これにより、中心リージョンへの過度な集中を避け、全体の通信条件を安定させることができます。
Solana のリーダーは世界中で交代するため、ブロック生成の起点は常に変化します。この前提では、特定地点への集中よりも、カバレッジを広げた配置が実運用上有効となります。
申込み条件と問い合わせ
専有 Shredstream のオープン価格は 2026 年 1 月をもって終了します。2026 年 1 月中に契約された場合、その契約を保持する限り、現行のオープン価格が適用されます。
構成の相談、リージョン選定、gRPC / UDP の使い分けに関する問い合わせは、Validators DAO 公式 Discord にて受け付けています。
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ERPC 公式サイト: https://erpc.global/ja


