目次
1.一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
2.株式会社外為どっとコムFX投資家動向まとめ
2-1.FX取引における実現損益
2-2.通貨ペア別取引者数
2-3.平均取引数量
2-4.口座の開設期間
2-5.FX投資の年齢分布
2-6.FX口座開設者動向
3.まとめ
1. 一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
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取引金額は小幅減少
金融先物取引業協会が11月15日に公表した資料によると、2023年10月の店頭FXにおける取引金額は805兆円と、9月から約4.7%減少した。また、月末時点の未決済ポジション合計は約8.7兆円と前月末比0.4%の微増となった。
通貨別では、JPY(円)ロングが4.8兆円まで急拡大した一方、USD(米ドル)ショートが3.4兆円と過去最大へ膨らんだ。
取引金額上位の5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順で、順位の変動はなかった。
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成。
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円。
2. 株式会社外為どっとコムFX投資家動向2023年10月
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個人投資家、10カ月連続で実現益積み上げ
FX口座数が57万件を超える株式会社外為どっとコム協力の下、2023年10月のFX投資家動向を調査した。
【調査概要】
調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約57万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2023年10月2日7:00 ~ 2023年11月1日6:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出
(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)
2-1.FX取引における実現損益
FX取引における実現損益でプラスは58.3%、マイナスは41.6%となった。プラスは前月比3.4%ポイント悪化したものの、個人投資家は今年に入り10カ月連続で収益を確保している。個人投資家は短期売買を中心に収益を積み上げたもよう。
2-2.通貨ペア別取引者数
通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・NZD/JPY(NZドル/円)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順。
上位については順位の入れ替わりはなかったものの、GBP/USD(ポンド/米ドル)が順位を一つ下げ、ZAR/JPY (南アフリカランド/円)が順位を上げた。
2-3.平均取引数量
FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は4.0万通貨(40Lot)と前月からわずかに増加。全体的にボラティリティが小さかったため、投資家は大きめのロットでより高収益を狙ったと推察できる。
USD/JPY(米ドル/円)は、1Lotあたり6,100円の必要保証金(11/14時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約24万4,000円となる。MXN/JPY(メキシコペソ/円)は、1Lotあたり400円の必要保証金(11/14時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は1万6,000円となる。
2-4.口座の開設期間
取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均107カ月(8年11カ月)とわずかに拡大した。直近2年の平均は100.7カ月(約8年4カ月)となる。
2-5.FX投資の年齢分布
FX投資家の年代別では40代が32%と最多で、次に50代、30代、60代と続いた。40代と50代が半数以上を占める状況は変わっていない。
2-6.FX口座開設者動向
新規にFX口座を開設した投資家は、40代がトップとなり、続いて30代、20代、50代の順。今月は、前月と比較して目立った変化は見られなかった。
3.まとめ
2023年10月の為替市場は、米国の利上げ終了時期が近いとの思惑、イスラエルとイスラム武装組織ハマスとの衝突、本邦政府・日銀の介入観測で、JPY(円)反発への警戒心がくすぶったものの、実際には日銀の大規模緩和の継続性が意識されて、JPY(円)が主要通貨に対して軟調となった。
このような状況下、個人投資家はこまめな売買で着実に収益を積み上げつつも、多くがJPY(円)ロング・USD(米ドル)ショートポジションの構築を狙って、積極的に行動したことが窺える。通常、スワップポイントの受け取りを狙うポジションが増加しやすいと思われる局面にも拘わらず、個人投資家があえて反対の行動をとった背景には、それだけUSD(米ドル)の先安感とJPY(円)の先高感に対する意識が強かったものと考えられる。
過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
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■会社概要
株式会社外為どっとコム総合研究所( https://gaitamesk.com/ )
所在地:東京都港区東新橋2-8-1
代表取締役:竹内 淳
事業内容:(1) 国際金融市場・経済に関する調査、研究、及びその情報の提供、販売 (2) 外国為替取引等に関する調査、研究 (3) 投資に関する各種セミナー、講演会、イベント等の企画、運営及び実施 (4) その他
資本金:50,000,000円
主要株主:株式会社外為どっとコム
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