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親子の支援を語ろうキャラバンについて
「つらい状況にある親子をなんとかしたい」そんな想いで、親子の支援に携わる地域の団体がつどい、語り合い、〝地域みんなで親子を支えるつながり〟を深める取り組みとして、こども宅食応援団は、2023年6月から全国10地域にて「親子の支援を語ろうキャラバン」を実施しています。
「親子の支援を語ろうキャラバン」記事はこちら https://hiromare-takushoku.jp/2023/06/08/5622/
11月に福井県で開催したキャラバンでは、地元で親子の支援に携わる3名の方にご登壇いただき、活動事例の発表や座談会などを行いました。社会福祉協議会、児童家庭支援センターなどの社会福祉法人、こども食堂の実施者、フードバンク事業者、居場所事業者、こどもの学習支援事業者、母子会、病院、学校、保育など、福井で親子の支援に関わる団体の皆さまなどと一緒に、「親子のつらい」を見逃さない地域・社会を目指して、今、私たちにできることを語り合いました。
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イベント概要
「親子の支援を語ろうキャラバン」
2023年11月20日(月)13時~15時
会場:越前市 市民プラザたけふ「市民交流センター」大会議室2
〒915-0071 福井県越前市府中1丁目11−2
■プログラム
第1部「こども宅食とは?」(30分)
定期的な「食のお届け」をきっかけに家庭を見守り、寄り添う伴走型支援「こども宅食」について、活動の概要や、家庭へのアプローチの特性、地域の支援へとつなげる役割など、映像を交えて、こども宅食応援団の理事 原水からお伝えしました。
第2部 地域の実施団体より「こども宅食の事例紹介」(30分)
地域特性や実施団体によって、こども宅食の活動は多様に広がっています。キャラバン開催地の福井県で、こども宅食を実施している団体にご登壇いただき、親子の見守りを通じた発見や課題などを紹介頂きました。
第3部 参加者による「座談会」(50分)
親子の支援に携わる団体の皆さん全員で座談会を実施「親子のつらいを見逃さない社会」を目指して、今、私たちにできることとは?をテーマに語り合いました。
今回のキャラバンには、福井県内で親子の支援に関わる35名の方にご参加いただき、日々の活動への熱い想いを聞かせていただきました。食を届けるその先に、どうつながり、どんな支援を繋げるのか。専門職と非専門職が、思いを一つにそれぞれの特長を活かして連携をする事の大切さについても語られました。参加された皆さんからは、「こども宅食の取組みに初めてふれ、その仕組みや思いに感銘した」「もやもやしていた悩みに答えをもらった」「活動事例に元気をもらい、学びを活かしたいと思った」などの感想がよせられています。
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視察に来られたこども宅食議連 会長 稲田事務所よりコメント
~こども宅食推進議員連盟会長 衆議院議員 稲田朋美様祝辞より
「親子の支援を語ろうキャラバン」の開催、心よりお喜び申し上げます。
今後も支援が必要な当事者の声に耳を傾け、支援の届きにくい子供親子の為、こども宅食のようなアウトリーチ活動の普及継続などに力を注ぎ、全ての人が社会から取り残されず安心して暮らせる国を目指して邁進して参ります。
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登壇者プロフィール
越前市「みんなの食堂」実行委員会 代表 野尻 富美さん
越前市「みんなの食堂」は、2016年4月に、『「地域で暮らす」、「地域で育つ」を地域で共に支える』をテーマに、対象は地域のみんな、運営するのも地域のみんな、「みんな」にこだわり開設。開設から約8年、食堂運営から始まった活動が様々に展開する中で、届ける宅食活動(こども宅食)を開始。地域でのつながりを大事に活動を継続中です。
特定非営利活動法人かさじぞう 理事長 吉川 美香さん
ひとり親家庭等へのこども宅食を月1~2回、こども食堂を月1回、学習支援居場所づくりを週2~3回、大学生・高齢者・障がい者・外国人への支援活動を年数回実施。紙芝居公演活動からつながった地域の人たちが笑顔になり、支援してくださる方々、行政や社協さんとのかけはしとなれる活動を目指しています。
社会福祉法人越前自立支援協会
児童家庭支援センター一陽 統括所長、全国児童家庭支援センター協議会会長
橋本達昌さん
児童家庭支援センター 一陽では、虐待や貧困、保護者の疾病など様々な事情で家庭での養育が困難となっている子ども達に対し、衣食住の確保や就学など、子どもとして当然の権利を保障し、地域社会での自立を支援することを目的として各種の事業を展開しています。
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団体概要
「こども宅食」は生活の厳しい子育て家庭に定期的に食品を届ける取り組みです。食品のお届けをきっかけにつながりをつくり、見守りながら、食品以外の様々な支援につないでいきます。こども宅食応援団は、この「こども宅食」の仕組みを、日本中に広げていくため、こども宅食事業に取り組む自治体やNPO等に対して活動資金やノウハウの提供、事業推進のための伴走的な支援を実施します。また、こども宅食事業や事業を通じて解決しようとしている社会課題の認知度拡大のための広報活動を実施します。こども宅食応援団は、認定NPO法人フローレンスグループであり、連携してこども宅食の全国普及に取り組んでいます。
※「こども宅食」は登録商標です。
こどもたちのために、日本を変える。フローレンスは日本の子ども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。 日本初の訪問型病児保育事業で2004年に設立し、子どもの虐待、子どもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動、政策提言をおこなっています。