このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
-
イベント概要
・イベント名:「鳥羽わいわいまつり2023」
・日程:2023年11月11日(土)10:30〜11:30
・開催場所:鳥羽佐田浜東公園
・来場者数:5,000名(主催者発表総来場者数、ステージイベントには約100名が参加)
・協力団体:JF鳥羽磯部漁業協同組合、新渡戸文化中学校・高等学校
-
シーベジたべるフィッシュのアイゴを使った「さんが焼き」の調理実演
シーベジたべるフィッシュとは、餌として海藻を食べることから、藻場の減少の原因となっている植食性魚類のことで、海と日本プロジェクトが考案したもの。今回、そのシーベジたべるフィッシュの一種であるアイゴを使った料理「さんが焼き」をLIVEクッキング形式で紹介しました。「さんが焼き」とは千葉県の郷土料理で、アジやイワシなどを味噌やネギと一緒に刻んだ「なめろう」を、山仕事の時などに持参して山小屋で焼いて食べたのがはじまりと言われています。
今回、レシピ考案と調理実演をしたのは、新渡戸文化中学校・高等学校(東京都)フードデザインコースの戸叶綾子先生。戸叶先生は、海と日本プロジェクトへの参加をきっかけに、磯焼けの課題やアイゴなどの魚に興味を持つようになり、学校の授業などにも取り入れているとのことです。調理実演では、あらかじめ細かく刻んだ状態のアイゴの身に味噌、ネギを混ぜてから一口サイズに整え、平たく伸ばしてフライパンで蒸し焼きに。調理開始からおよそ10分で完成しました。またステージでは「海のごちそう地域モデル事業inみえ熊野」の小野里伸事務局長も一緒に登壇しました。参加者には、磯焼けの課題やシーベジたべるフィッシュについて知ってもらうためのリーフレットなどが手渡され、楽しいトークも交えながらのステージイベントとなりました。
-
アイゴを使った料理試食に長蛇の列
続く試食会では、「アイゴの漬けとさんが焼き」を50食限定で提供しましたが、商品を求めて長蛇の列が出来ました。予想を上回る反響に、試食を提供するスタッフもうれしい悲鳴。商品と一緒に、家庭でも再現できる調理レシピを一緒に手渡しながら、参加者と丁寧なコミュニケーションを心がけていました。
試食の列には子ども連れの姿も多く、寒空の下、美味しそうにアイゴをほおばる姿が目立ちました。今回のステージイベントを企画した小野里伸事務局長は「今回のイベントは、伊勢志摩での開催ということもあり、アイゴは地元では馴染みのある魚。あまり美味しくないイメージもあることから、逆に敬遠されないか心配だった。しかし今日の参加者の反応を見て、改めてアイゴの食材としての可能性を感じることができた。」と話していました。
-
参加した子ども・保護者からの声
・初めて食べましたが、とても美味しかったです。どこかで売っていればまた買いたいと思いました(30代・女性)
・とっても美味しかったです(10代・女性)
・アイゴは臭みがあって美味しくないイメージがあったが、今回、試食してみたら全然そんなことなく、むしろ美味しい魚だということが分かった(50代・男性)
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人 旅する学校
URL :https://japantabisurugakko.wixsite.com/my-site
活動内容 :体験型スタディツアーをテーマにした先生向けの研修事業
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。