【導⼊事例】富士山を臨む集合住宅のエントランス壁面を彩る、“玄武岩-富士火山”の顕微鏡写真を活用したグラフィック

インテリア内装材·壁紙ブランド「WhO（フー）」（野原グループ株式会社本社：東京都新宿区代表取

締役社⻑：野原弘輔）は、関東富士百景に指定されている富士見橋に隣接する集合住宅のエントランス部分へ粘着剤付き塩ビシート《デザイン：Geomicro「玄武岩-富士火山」》を採用いただきました。

設計・デザイン／村田浩幸（株式会社アパリエ建築）コメント

株式会社アパリエ建築　村田浩幸（Hiroyuki Murata）

<デザインを選択した経緯について>

「お施主様がデザイン・造形に対する理解が深く、街並みに沿いながらも存在感を発揮したいという考えをもっていたので、設計当初からデザインの選択肢の豊富さから「WhO」を検討していました。

いくつかデザイン候補を出す中で、石やタイルといった他マテリアルとの比較もおこなっていましたが、コンセプトを重視していたことと、富士山を臨む当該ロケーションにおいて、富士火山玄武岩の顕微鏡写真を用いたデザインがぴったりとはまりました。一般的な石目には出せない独特な表情と独自性を充分発揮する要素になっていると思います。また、実際の富士山の壮大な眺めと対比して、ミクロな視点で切り取られたデザインも表現も新しい。」

<商品や実際に施工してみた感想>

「玄武岩の粒子のスケール感を空間に合わせて調整できることがグラフィックならではの強み。パネル工法なので、経年によって表面シートの着せ替えも面白いですね。」

エントランスなどの共用部にも利用可能な粘着剤付き塩ビシート「WhO INTERIOR SHEET」

エントランスでは居住者の通過する際の接触が想定されるため、耐擦過性や耐久性の求められる粘着剤付き塩ビシート「WhO INTERIOR SHEET」を採用。コンパクトなスペースを鑑みて、下地に予め表面仕上げを施した状態で施工するパネル工法を取り入れ、結果的に平滑さと導入の手間の軽減に繋がりました。

また、複数のパネルにて目地底が発生する場合には目地底を同柄で仕上げることも可能なため、仕上がりのイメージに合わせて柔軟に対応することができます。

《マテリアルは「3Ｍ™ スコッチカル™ グラフィックフィルム」を使用》

各種インクジェットプリンタで作画する屋内外サイン用途等のインクジェット媒体です。オーバーラミネートフィルムとの併用で、耐擦過性や耐久性に優れ、エントランス部分など共用エリアでの利用にも適しています。（スリーエムジャパン株式会社）

※3M、スコッチカルは、3M 社の商標です

「WhO INTERIOR SHEET」の詳細はこちら：https://whohw.jp/series/interior_sheet/

採用柄（“玄武岩- 富士火山”）について

国立研究開発法人産業技術総合研究所・地質標本館の技術提供を受けて誕生したデザイン。地質標本館が所有する日本各地の岩石から顕微鏡写真を撮影。建築でも馴染み深い岩を、肉眼では捉えることのできない表情として壁紙のサイズまで大胆にスケールアップしました。自然が作りだす魅力をミクロの視点で切り出し、新しい角度から表現しています。

今回採用のデザインのほか、WhOではその土地をイメージさせる柄や、地方滞在を通じて生まれたデザインなど、ロケーションにマッチする豊富なラインナップを展開しています。

※いずれも各地域毎にクリエイターが滞在し、その地域のインプットを通じてデザインをおこなうワークショップから誕生した柄。左：山梨県北杜市の八ヶ岳をイメージ、中央：静岡県下田市の港町のモチーフと空気感を表現、右：北海道上士幌町の熱気球から見下ろした景色をデザイン

「COLLABORATIONS」デザイン一覧はこちら：https://whohw.jp/series/collaborations/

「WhO（フー）」について

｢WhO（フー）｣は、より美しく、より愛され、より良い空間を目指し、新しい表現を模索する人のために2015年に立ち上げた壁紙ブランドです。2016年にはグッドデザイン賞を受賞。空間デザイナー目線で制作されたパターンや、多様なフィールドで活躍するクリエイターによるデザイン、プロダクトやサービスなど国内外問わずさまざまなブランド・企業とのコラボレーションから生まれたデザインなど、現在では2,500点を超える個性的で表情豊かなラインナップが揃います。

今後一層拡大するであろう日本のリフォーム・リノベーション市場や、装飾ビジュアル化が進む宿泊施設、店舗・不動産物件などにおいて、より特徴的で美しく空間を彩るデザイン性の高い壁紙に対するニーズに応えます。

国内での完全受注生産によりデザインのカスタマイズにも柔軟に対応。作り手のこだわりに寄り添いながら、在庫を持たず素材のロスを抑え、環境配慮にも繋げています。さらにデジタルカタログの採用により、紙カタログの使用と仮定した場合と比べてCO2排出量の削減にも貢献*¹。室内空間におけるVOCなどの化学物質の排出に関して一定の基準をクリアした「GREENGUARD Gold認証*²」を取得したインクを使用するなど、サステナブルなビジネスモデルを展開しています。