地域共生社会推進全国サミットは、全ての人が健康でいきいきと安心して住み慣れた地域でその人らしく生活できるような「地域共生社会」の実現に向けた取組を発表する場として平成30年から開催されており、今回は現地会場やオンライン会場に加え、メタバース会場でも開催しました。
サミットのキャッチフレーズは「ミライに向かってブンブンブ~ン」。テーマは「想い発進! つながり前進! 幸せ発信!」とし、地域共生社会において重要なキーワードである「つながり」と、豊田市のキーワードである「ミライ」や「自動車」をイメージし、取組を前に推し進める「ブンブンブ~ン」といった親しみやすい表現を取り入れました。
サミットの開催を通して、市民・民間企業・行政などが連携し、誰もが安心して自分らしく暮らすことできる「地域共生社会」の実現に向けた豊田市の取組を全国へ発信することができました。
-
開催実績
・開催日時
2023年10月12日(木)・13日(金)
・開催場所
豊田市コンサートホール・能楽堂、名鉄トヨタホテル
・参加者数
2日間 計2,077人 ※当日スタッフ・ボランティア等を除く
(内訳)現地1,497人、オンライン380人、メタバース200人/
市内からの参加:1,039人、市外からの参加:1,038人(県内市外:287人、県外751人)
-
地域共生社会の実現に向けたメッセージの発信 – 豊田市から全国へ –
大会1日目(10月12日)は、日本福祉大学の原田正樹(はらだ まさき)学長が基調講演を行い、地域共生社会が求められている背景や、目指すべき社会など、地域共生社会の理念について話しました。パネルディスカッションでは、日本大学の大澤正彦(おおさわ まさひこ)氏をはじめ福祉の枠を越えて活動する方々に御登壇いただき、地域共生社会の実現に向けた「枠のはみ出し方・変え方・外し方」について活発な議論が行われました。
また、太田稔彦豊田市長らによる豊田市の事例紹介を行い、福祉の枠を超えた豊田市の取組を全国へ発信しました。
2日目(10月13日)には、豊田市内で活躍している市民・事業者・自治体等が3つのテーマ(分科会)に分かれ、これからの社会に求められることや今後の展望などについて意見交換を行ったのち、各分科会から報告を行いました。
そして分科会報告終了後、太田市長が「地域共生社会推進全国サミット とよた宣言」を読み上げ、地域共生社会の実現に向けたメッセージを発信しました。
●サミット宣言(本文)
https://prtimes.jp/a/?f=d110999-34-1a8e1c574634473063ec5bbee135c509.pdf
大会の最後には、次回開催地である奈良県生駒市への引継式が行われ、大会のシンボルである「こころの向日葵冠(はなかんむり)」を太田市長が生駒市長に手渡しました。
-
多様な参加機会の創出
本サミットでは現地会場、オンライン会場に加え、メタバース会場を設置し、様々な理由で悩みを抱える方々にも安心できる空間の中で参加することができる環境を整備しました。引きこもりや不登校など、同じ状況を抱える方々が集まり、悩みや経験を共有しながら共感することを通じてより良い方向へ進むきっかけをつくりました。
【概要】豊田市駅周辺の仮想空間上でアバター(自分自身の分身を表すキャラクター)を豊田市駅から会場まで動かし、会場に入ると仮想空間内でオンライン配信を見ることが可能。また、アバター同士でチャットを行うことも可能。
【参加者】引きこもり、不登校等、様々な理由で悩みを抱える方(200人)
-
福祉事業所との共働
全国的にも珍しいアニメ制作、声優、イラスト、動画編集等を行う市内の障がい者就労継続支援B型事業所と共働して制作したアニメーションのPR動画を本サミットのエンディングで使用しました。
【PR動画概要】主人公の幼少期から老年期を描くストーリー。豊田市の美しい観光資源を背景に、人とのつながりや地域での支え合いを通じて主人公が成長し、誰かを支え、自分も支えながら生きていく物語。市内障がい者就労継続支援B型事業所の通所者22人(精神障がい7割、発達障がい3割)が作画や色付けを行い、同事業所のスタッフが仕上げを行いました。
※デザインはスタッフが考案し、アニメ中の一部キャラクターを通所者が作画しました
-
ユニバーサルツーリズム視察の実施
(一社)ツーリズムとよた、愛知県の協力を得て、全国サミット翌日の10月14日(土)に、ユニバーサルツーリズム視察を企画しました。障がい者や高齢者のリハビリの動機付けや生きがいの創出として医療介護スタッフ付きでの旅行を企画・実施している市内の法人のスタッフが帯同し、徳川家康公ゆかりの松平東照宮やジブリパークなどの観光箇所を巡りました。(参加者数:43人)