エール株式会社(本社:東京都品川区、以下「エール」)にて代表取締役を担う櫻井将さんの初の著書『まず、ちゃんと聴く。 コミュニケーションの質が変わる「聴く」と「伝える」の黄金比』が、日本能率協会マネジメントセンターより発売されます。
事業環境が大きく変わる中、多くの企業が個人の多様性を活かし、力に換える組織風土への転換を迫られています。終身雇用を前提とした人事制度も変わり、上意下達のマネジメントに加え、「対話によるマネジメント」が求められる時代。管理職に期待される役割として、「聴くこと」は不可欠なものとなっています。大手企業を中心に、年間約3万件のオンライン1on1セッションの提供を行うエールにも、管理職の方々からのより切実で具体的なお悩みが寄せられています。
「自分と意見が違う部下の話を聴くには、我慢が必要だと思います。我慢を上手くするためのポイントがあれば教えてください」
「部下の話を聴いてしまうと、言われたことを叶えなければいけなくなるので、聴かない方がいいこともあると思います。それでも聴いた方がいいのでしょうか?」
意見や考え方の違う相手の話を
我慢をせずに、ちゃんと聴く。
叶えないけど、ちゃんと聴く。
従わないけど、ちゃんと聴く。
これは聴き方次第で、実現する。 (本書「はじめに」より)
本書では「まず、ちゃんと聴く」ための理論と実践のためのヒントについて、エールで行う年間約3万件のオンライン1on1のほか、著者自らが年50回以上行っている研修・セミナーと、年間300回以上行う社内1on1などを通して蓄積してきた知見を、「聴く」「伝える」「両立する」という3つのカテゴリーに分けて整理し、まとめました。
おかげさまで注目度は高く、予約開始早々、Amazonカテゴリー新着ランキング1位(実用・暮らし・スポーツ)を獲得し、発売前重版が決定しました。
巻頭にはエール取締役で、現在、累計8.5万部を超えるロングセラー『LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる』(日経BP)監訳者の篠田真貴子さんが寄稿。「まず、ちゃんと聴く」がいかに重要であるか、その社会的背景と意義をお伝えしています。
|まず、ちゃんと「聴く」とは?
本書では、「聴く」について、「自分の解釈を入れることなく、意識的に耳を傾ける行為(without ジャッジメント)」と定義しています(下図参照)。同意や反対ではなく、「そう思うのですね」「そうなんですね」という聴き方です。話し手ではなく、話し手の関心事に、まず、ちゃんと心を寄せて聴くことにより、話し手と聴き手の間に心理的安全性が生まれ、その人の内側にある、自分でも気づいていなかった考えやモヤモヤが言葉になっていきます。
その変化は最初は小さいものですが、この「聴かれる体験」がその人の自己理解を、そして組織の中での他者理解を深めていきます。本書では、このプロセスを丁寧にたどりながら、「聴く」「聴かれる」ことがどのようにコミュニケーションの質を変えていくか、個人と組織に変容をもたらすかを、具体例をご紹介しながら解説します。
実は本書は、この「聴く」だけではなく、その次のステップであり、多くの管理職の方が悩んでいる「伝える」方法、さらにそれを「両立」する上での大切な考え方やスキルが、実際に実践しやすいよう、構造の解説とともに具体的に書き込まれていることに最大の特徴があります。
すぐにはうまくいかなくても、お互いに実践し、失敗しながら「聴く」と「伝える」の黄金比を見つけることで、会社やチームがより活性化し、上司や部下、家族……“あの人”との関係性がよりよくなっていく。本書が、そのお役に立つ1冊となることを願っています。
|推薦のことば
■伊藤羊一さん 『1分で話せ』著者・Zアカデミア学長・武蔵野大学EMC学部長
“ タイトルを見てピンと来なかった方、まず読んでみてほしい。
著者が積み上げてきた10年の蓄積を、
みなが心と体で、正面から受け止めた時、
この社会はもっと幸せになる。”
■梅田悟司さん『「言葉にできる」は、武器になる。』著者
“ 聴いてくれる人がいるから、話したくなる。
深い対話の始まりには、いつだって、
ちゃんと聴いてくれる人の存在がある。”
■篠田真貴子さん 『LISTEN』監訳者・エール取締役
“ これからの企業の価値の源泉は独自性や創造性。
だから多様性が重視される。
「まず、ちゃんと聴く」、つまり自分とは異なる
他者の肯定的意図を受け取るのが出発点だ。
そうすれば、事業のパフォーマンスも組織風土も、大きく飛躍すると私は信じている。”
|書籍情報
『まず、ちゃんと聴く。
コミュニケーションの質が変わる「聴く」と「伝える」の黄金比』
著者 : 櫻井 将
出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター
発売日 : 2023/10/13
単行本 : 320ページ
価格 : 1,870円(税込)
ISBN-10 : 4800591317
ISBN-13 : 978-4800591319
寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
|書籍の内容 (目次から)
刊行に寄せて 篠田真貴子
第1章 まず、ちゃんと聴く。
「まず、ちゃんと聴く。」とは?
なぜ聴くの本なのに、伝えるを扱うのか
「聴く」「伝える」「両立する」3つの技術を高めるために
第2章 ちゃんと聴くを分解する
「ちゃんと聴く」と「うまく聴く」
コンディションを考える
第3章 伝えるを分解する
通用しなくなった、愛のムチ
フィードバックマトリクス
ゾーン1:きちんと言葉にして伝える
ゾーン2:4つの伝え方を使いこなす
ゾーン3:「貢献の瞬間」を見逃さない
第4章 「聴く」と「伝える」の黄金比
「聴く」と「伝える」は逆の行為なのか
両立のためのヒント
「聴く」と「伝える」に共通する「観察力」
第5章 「聴く」「伝える」「両立する」3つの技術を高める
技術向上に必要な「3要素」と「4ステージ」
聴く技術・伝える技術・両立する技術
第6章 3つの技術を高めた先にあるもの
自己理解と組織理解による自律の時代
あなたから「聴くの連鎖」を生み出そう
|著者プロフィール
櫻井 将(さくらい まさる)
エール株式会社 代表取締役
1982年静岡県生まれ。横浜国立大学経営システム科学科卒業後、新卒でワークスアプリケーションズに入社し、6年半在籍。その後、GCストーリーで働く傍ら、幼児教育のNPOを立ち上げ、保育士資格を取得。
ビジネス、幼児教育の現場にいる中で「聴くこと」の価値と可能性を強く感じ、2014年から心理学やコーチング、カウンセリングなどのコミュニケーションを本格的に学び始める。
2017年2月よりエール株式会社に入社、同年10月に代表取締役に就任し、オンライン1on1サービスの開発・販売に携わる。
2023年時点で、エール社が提供するオンラインセッションは年間30,000件以上。
「聴く」にまつわる講演や研修は年間50回以上、自社メンバーとの1on1は年間300回ほど行うなど、自身も日々「聴く」に向き合い続けている。
慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究所研究員として「個人の幸せと組織の生産性の両立」についての研究も行う。
|著者インタビューのご依頼をお待ちしています
【想定テーマ】
・対話によるマネジメントの技術=いま企業に何が起きているのか
・部下との関係性が変わる1on1=聴くとフィードバックを両立させる方法
・組織変容=「まず、ちゃんと聴く」あり方が、個人と組織を変える
・エンゲージメント=チームが元気になる「聴く技術」「伝える技術」
・キャリア自律=メンバーのキャリア自律を育む上司のあり方とは
|オンライン1on1サービス「YeLL」とは
エールは自律的な組織づくりに向け、聴く力向上のための実践体験プログラム「YeLL | 聴くトレ」と、社外人材によるオンライン1on1「伴走YeLL」を提供しています。多様な副業人材である「サポーター」(2023年8月1日現在 3,000名在籍)が、企業で働く人々の話をオンラインで隔週1回30分ずつ聴いています。利害関係のない第三者であるサポーターに話をじっくり「聴かれる」ことで、社員一人ひとりが、自分の抱える課題に自ら気づき、解決を図ることをサポートします。ユーザー企業の社員とサポーターのマッチングには、性格アセスメントをベースとしたAIシステムを活用しています。
また、「聴く」ことを通して見える組織状態をレポートすることで、組織内コミュニケーションの質の改善を支援しています。
|会社概要
会社名:エール株式会社 (Yell Company, Limited)
代表者:代表取締役 櫻井将
所在地:〒141-0022 東京都品川区東五反田1丁目10番8号 五反田S&Lビル 4F
設立:2013年6月4日
|お問い合わせ先
エール株式会社 広報担当
福山・甘利 050-5604-1445