- 開発の背景
斜度60度といった急な斜面地にデッキや遊歩道といった景観施設を整備しようとした場合、従来ではコンクリートを用いて、基礎を設置しておりました。
しかし、それでは斜面全体の地形を変える程、大規模な工事が必要となるため、自然環境への影響も大きくなることに加え、工期の面でも作業する人員の確保や身体への負担もかかってくることから懸念されてきました。
- 環境配慮型新工法「クリフファウンデーション
この度、ラスコジャパンではこれらの課題を解消すべく、新工法「クリフファウンデーション」を開発いたしました。従来のような大規模な掘削を行うことなく、4本のピン(鋼管)を独自開発した基礎金具のスリーブに挿し込み、電動工具で地中に打ち込んでいく環境配慮型の工法です。
基礎の設置から施工まで全て人力で行っているため、重機を使う必要もありません。従来のコンクリート基礎を用いる工法のような大規模な掘削もないため、地盤にかかる負荷を軽減することが可能となり、工期短縮にも期待ができるため、環境だけでなく人にも優しい工法となっております。
クリフ(cliff)とは、「崖」や「断崖絶壁」を意味しますが、その名の通り、崖地の様な急な斜面地でも遊歩道やデッキなど景観施設を施工することが可能となり、また、どうしても移動させることができない擁壁の近くでも基礎を設置することが可能となりました。
- クリフファウンデーション施工実績
・蛍公園:奈良県宇陀郡曽爾村
・桜淵公園:愛知県新城市
・滝ヶ磯:鳥取県鳥取市
・六甲台:兵庫県神戸市
- ラスコジャパンについて
ラスコジャパンは2000年に創立した景観施設メーカーです。「独自技術でオンリーワンの企業を目指す」を理念に掲げており、兵庫県三木市にある本社の他、東京支社、仙台営業所にもオフィスがございます。
ウッドデッキや遊歩道、木橋など景観施設の設計から施工まで手掛けており、日本国内の国立公園や都市公園、世界遺産などをはじめとした場所で47都道府県で施工実績は600箇所以上手掛けさせていただいております。
ラスコジャパンでは「エコロジーファウンデーション」という独自工法を採っております。木道やデッキ、四阿といった小規模構造物を対象とした簡易基礎工法である「ピンファウンデーション工法」や先述の「クリフファウンデーション」をはじめ、全ての工法で重機を使わずに全ての工法で人力で施工可能な工法となっております。
軟弱地盤や急斜面地、重機が入れない場所でも施工できる特徴があり、従来の大規模な工事をする工法に比べて、自然環境を荒らさず、工期も短縮することも可能となるため、環境にも人にも優しい工法となっております。
企業理念である「独自技術でオンリーワンの企業を目指す」という考えの下、新しい技術を開発していくとともに、今後も日本全国に感動を生む施設を創っていけるように取り組んでまいります。
株式会社ラスコジャパンHP URL:https://lasco.jp/