「知って、肝炎プロジェクト」は、2012年より、肝炎に関する知識や肝炎ウイルス検査の必要性を分かりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎に対する正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的として活動しております。
この度8月22日(火)に、厚生労働省健康行政特別参与である杉良太郎氏が神奈川県を訪問し、黒岩知事らと懇談を行いました。
■杉氏「自分の体のことなので、自分に責任をもって早い段階で検査を受けてください。」
懇談の中で杉氏は、「ウイルス性肝炎は、おかげさまでだいぶ減ってきましたが、アルコール性と脂肪肝が増えています。」と肝炎の現状について伝え、続けて、「肝臓は『沈黙の臓器』で痛みなどが無いため、検査をしないと自分が肝炎になっているか気づくことができず、知らないうちに病状が進行し、肝硬変や肝がんになってしまう可能性もあります。早期発見するためにも、早い段階で検査を受けてください」と、まずは検査を受けることが健康への第一歩につながると話しました。
また、「もし検査でウイルスが発見されたとしても、今は医療が発達し、1日1回約3か月飲み薬を服用することでほぼ完治します。」と現在の治療法についても伝え、「早期発見することで、苦しまなくて済みます。自分の体のことに責任をもって、ぜひ早い段階で検査を受けてください。」と早期発見、早期治療の重要性を伝えました。
黒岩知事は、「大前提として肝炎にならないことが大事です。食、運動、社会参加を通して、肝炎にならないような生活をしていただきたいです。」と神奈川県が掲げている、『未病改善』の取り組みに基づいた生活を行うことの大切さを県民の皆様に呼びかけたうえで、「肝炎になってしまうこともあるため、なるべく早く検査を受けてもらうことが大事です。健康診断を定期的に受けていただいたり、問題が起きた時にはしっかり検査を受けていただき、早期治療を行っていただけるよう、肝炎対策を進めていきたいです」と県として、これからも積極的に肝炎対策に取り組んでいくことを伝えました。
■開催概要
■催事名 :神奈川県訪問
■日時 :2023年8月22日(火) 15:30~16:30
■開催場所:神奈川県庁
■出席者 :神奈川県知事 黒岩 祐治 氏
厚生労働省 健康行政特別参与 / 警察庁 特別防犯対策監 杉 良太郎 氏
厚生労働省 健康局がん・疾病対策課 肝炎対策推進室長 岡野 和薫 氏
警察庁長官官房参事官 岩田 康弘 氏
神奈川県健康医療局がん・疾病対策課 課長 下山田 義行 氏
神奈川県健康医療局健康増進課 課長 渡邉 智幸 氏
神奈川県スポーツ局スポーツ課 課長 矢島 裕久 氏
神奈川県国際文化観光局グローバル戦略担当部長 今井 明 氏
神奈川県健康医療局医療危機対策本部室感染症対策連携担当課長 多田 由加里 氏
神奈川県くらし安全防災局くらし安全交通課 副課長 高見 理恵子 氏