システム開発企業のDX対応力を向上させるヘキサベース、プレシリーズAで総額2.5億円の調達を実施

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企業向けシステムの開発基盤をクラウドサービスとして提供する株式会社Hexabase(代表取締役CEO:岩﨑英俊、所在地:東京都千代田区、以下ヘキサベース)は、ニッセイ・キャピタル、NOW、みずほキャピタルなどのVC7社を引受先として、総額2.5億円の調達を実施したことをお知らせします。 本調達を通じて、今後は開発パートナーとエンジニアのサポート体制の強化を図ってまいります。

出資者の皆様とヘキサベースマネジメントチーム出資者の皆様とヘキサベースマネジメントチーム

■引受先(敬称略)

  • ニッセイ・キャピタル株式会社
  • NOW株式会社
  • みずほキャピタル株式会社
  • アーキタイプベンチャーズ株式会社
  • 株式会社ANOBAKA
  • MIRAISE LLC
  • 株式会社ゼロワンブースター

■資金調達の背景
日本の情報サービス産業規模は約18兆8千億円となっており、そのうち受託開発ソフトウェア業が8兆7600億円と半分近くを占めています*1。一方、システム開発企業の大半は客先常駐を中心とした労働集約的なビジネスを展開しています。IT技術職の求人倍率は10倍超と他業種と比較しても高くなっていますが*2、システム開発企業としては今後のビジネス展開に課題を抱えており次の成長の姿を描けていない状況です。
このような課題に対してヘキサベースは、クラウドやモバイルといった新たなテクノロジーやモダンな開発プロセスに対応し、柔軟で効率のよいシステム開発を可能にするサービスをシステム開発企業に提供しています。当社の事業を通じてシステム開発企業の開発力を次のステージへのアップデートを可能にしていきます。今回の資金調達を通じて、開発パートナーとエンジニアのサポート体制の強化を図ってまいります。そして、システム開発企業のDXなど社会のデジタル化に一層貢献していきます。

Hexabase構成図Hexabase構成図

■代表のコメント
ヘキサベース 代表取締役CEO 

 

岩﨑英俊(いわさき ひでとし)
ヘキサベースは、DX(デジタルトランスフォーメーション)の具体的な実現手段として、大規模システムやSaaSシステム開発をスモールスタートで実現できる強力なサービスへと成長しました。今後は、社会のデジタル化にいっそう貢献すべく、開発パートナー様とITエンジニアの方々へのサポートをより一層強化し、スピード感をもって社会のデジタル化へ貢献してまいります。

■投資家からのコメント
ニッセイ・キャピタル株式会社 シニアベンチャーキャピタリスト 三野 隆博氏

本ラウンドでリード投資家として出資させていただきました。開発会社にとってバックエンドは差別化しづらく、セキュリティ対応などの工数がかかります。そのため今後はバックエンド専門サービスの利用促進は必然ではないかと考えています。すでに海外ではHexabaseの類似サービスが立ち上がってきていますが、日本の業務システムで不可欠な要素を実装できていない箇所は多く残っています。長年の経験から業務システム開発に精通している岩﨑代表が、「ノーコードで痒い所に手が届くBaaS」の提供を通じて、日本のDXに新風を巻き起こしてくれることを期待しています。

NOW株式会社 代表取締役 梶谷 亮介氏 / 取締役 家入 一真氏
事業会社におけるDXが一層加速していく中で、その実現を担う法人システム開発事業者の開発力・技術力・営業力をバックエンド開発基盤からアップデートするHexabaseは、今後日本のDX進展に必要不可欠なプラットフォームへと成長していくものと信じています。代表の岩﨑さんの熱い思いに裏付けされたプロダクトの作り込みは一際素晴らしく、更なるサービス拡大が待ち切れない思いです。IT業界全体の生産性向上という大きなテーマに取り組むHexabaseと、これから伴走させて頂けることを非常に楽しみにしています。

みずほキャピタル株式会社 代表取締役社長 大町 祐輔氏
「Hexabase」は、システム開発におけるバックエンド工程の大幅な短縮やコスト削減を可能とするクラウドサービスであり、企業におけるDX化が加速し、開発の効率化ニーズが高まる中で、企業ユーザーに欠かせないサービスになるものと確信しております。今回、事業のポテンシャルと岩﨑社長の描くBaaSのビジョンに期待して投資をさせて頂くことにしました。今後はみずほグループのネットワーク等も活用し、グループの総力を挙げて成長をサポートして参ります。

アーキタイプベンチャーズ株式会社 Managing Partner 福井 俊平氏
本ラウンドも追加投資をさせていただき、引き続きご一緒できることを嬉しく思っております。
システム開発の領域において、依然としてバックエンド開発は大きな課題となっております。DX化ニーズが進む昨今において、これは益々大きな課題へと変化してきている中、Hexabaseはこの課題を解決し、社会全体がデジタルを活用できる世界を実現するサービスだと確信しております。今回新たな投資家にもご参画いただき、新たなステージを迎えますが、我々もこれからの成長を加速させていけるよう、引き続き旅路をご一緒させていただければと思っております。

株式会社ANOBAKA パートナー 萩谷 聡氏
着実に開発パートナーからの信頼を得て、多くの実績を積み上げてきているHexabase社に、シードに続き、追加で出資させていただきました。 各産業のDXが進む昨今、エンジニア不足はもちろん、 システム開発における効率化が必須となってきています。 Hexabaseチームも現場に向き合い続け、事業解像度も更に高まっており、受託開発ソフトウェア業という圧倒的大きなマーケットでイノベーションを起こし続けることを期待しています。

MIRAISE LLC MIRAISE プリンシパル & CTO 布田隆介氏
HexabaseはMIRAISEの投資テーマのひとつであるDevSecOpsです。Hexabaseを使うことで、エンジニアはモダンな開発に集中できます。ソフトウェアの開発速度と質が向上し、より良いユーザーの体験が実現する。同社が目指すこのような世界を実現するため、精一杯サポートしてまいります。

株式会社ゼロワンブースター 浜宮 真輔氏
Hexabaseは日本における「長期間化する開発プロセス」「受託開発における構造的な課題」を解決するサービスだと考えています。一緒により良いDeveloperの環境を作っていきたく願っております。

*1 情報通信業基本調査結果 2021年情報通信業基本調査 https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/joho/result-2.html
*2 転職求人倍率レポート|doda https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/data/

■バックエンドクラウドサービスHexabaseについて
Hexabaseは、モダンなWebシステム開発を加速させるBaaS(Backend as a Service) です。Kubernetes上に構築した独自のマイクロサービス基盤を用いて、企業業務システムやビジネスの開発で必要となるデータベースやユーザー管理・ワークフローなどのバックエンド機能をクラウドサービスとして提供します。Hexabaseを活用することでシステムを開発・利用する企業は、ReactやVue.jsなどのフロントエンド開発フレームワークを活用することで柔軟なUI/UXを持ったSPA(Single Page Application)の開発に注力できます。また継続的な改善によりビジネス要件にフィットするシステムを実現できます。

Hexabaseで開発した見積管理アプリケーションHexabaseで開発した見積管理アプリケーション

*「BaaS」(バース)とは、Backend as a Service の略で、システム構築で求められる共通機能(システムバックエンド)を提供するクラウドサービスです。
* Kubernetes(クバネティス/クーバネティス)は、仮想化コンピュータを活用してアプリケーションの自動配備・スケーリング管理などを行うプラットフォームソフトウェアです。元々Googleが設計したシステムで、現在は オープンソースソフトウェアとなり、Cloud Native Computing Foundation がメンテナンスしています。
* SPA(Single Page Application)は、Javascriptを用いて単一Webページの内容を更新するWebアプリケーションの形態です。

■会社概要
会社名: 株式会社 Hexabase
英語名: Hexabase, Inc.
代表者: 岩﨑 英俊
設立: 2016 年 1 月
所在地: 〒 101-0041 東京都千代田区神田須田町2-23-1天翔秋葉原万世橋ビル1003
業務内容: バックエンドクラウドサービス「Hexabase」の開発・運用
Web: https://www.hexabase.com/
 

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