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代理店契約の背景
近年、巧妙な手口による万引き、迷惑行為、要人へのテロ行為など、過去に例がない犯罪事件が増加しています。これらの事件は、公共機関や商業施設、大規模イベントなど、人が多く集まる場面において発生しており、多数の群衆の中から特徴を検知するようなセキュリティ対策が求められています。
Casley Deep Innovationsは、従前より不審者検知・顔認識・トラッキング技術を融合した次世代のセキュリティDXソリューション「ASCA DEFENDER-X with SAFR」を提供しており、多くのユースケースを通じて特徴検知の性能を進化させてきました。
この度、当該製品のさらなる拡販、新たなユースケースへの適用等を通じた性能向上・事業拡大を目的として、リアルネットワークスと「SAFR®」(セイファー)及び「SAFR SCAN」(セイファースキャン)の国内販売代理店契約を締結するに至りました。
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ASCA/DEFENDER-X withSAFRの特長
ASCA/DEFENDER-X withSAFRは、不審者検知性能を飛躍的に向上させるための画像解析(デコンボリューション)技術を採用し、SAFRによる検知時の発報や企業/組織単位のトラッキングなど、次世代のセキュリティDXソリューションとして幅広い機能が標準装備されています。
このうち、「SAFR®」(セイファー)及び「SAFR SCAN」(セイファースキャン)は、顔認証やオブジェクト認証において高い精度と多様な機能連携を実現することができ、ソリューションの中核的機能となっています。
※DEFENDER-Xは、監視カメラで撮影した映像をリアルタイムで分析し、人が発する振動成分を基に、不審者を素早く検知し事件や事故を未然に防止するシステム
不審者検知からスマホへの通報、トラッキングなどの機能をワンストップで提供、夜間などの任意の時間帯に、人が介在せずに記録した映像のなかから不審人物を検知したり、検知日時を一覧化したりすることで、従来の手法では検出できなかった不審行動(万引き、痴漢、その他のトラブル)の発見が可能です。
これらの不審者データは、任意の企業や組織グループ単位で複数拠点・場所を同時にモニタリング・記録され、広域連携にも対応します。
また、セキュリティカメラなどで収集したデータはweb3.0の技術を活用したハイパー・セキュア・ストレージ内に保存され、従来のストレージの概念を覆すレベルの高度な機密性でデータ保管されるほか、ブロックチェーンやハッシュ値による真実性の保証を実現し、情報漏えいやハッキングのリスクを低下させます。
製品HP:https://defender-x-asca.com/
本製品は、2023年2月28日から開催されていた、第31回セキュリティ・安全管理総合展「SECURITY SHOW 2023」内で展示も実施しました。※1
掲載先:https://messe.nikkei.co.jp/product/info/SS/5342
※1 出展主体は、画像解析技術を研究する弊社子会社「アルシスデータ」にて行いました。
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「SAFR®」/「SAFR SCAN」とは
・「SAFR®」は、リアルネットワークスが提供する深層学習により膨大な数の顔データを学習した世界最高水準のAIを搭載した高精度、且つ高速の顔認識ソフトウェアです。その認識精度は99.87%※2を達成しており、更にはマスクを着用した顔に対しても同様に98.90%の高い認識精度を発揮します※2。世界中の多くの国や地域において、一般企業から公安、防衛などへ様々な顔認証を用いたサービスを提供しています。国内においては、厚生労働省の健康保険証対応マイナンバーカードリーダーにも採用されています。2022年11月には、工業会 日本万引防止システム協会(JEAS)推奨の顔認証に認定されました。
・「SAFR®」を使った、世界最高水準のアクセス制御端末が「SAFR SCAN」です。
IP65(防塵防水)、マスク対応、写真や動画によるなりすまし防止、共連れ入室防止にも対応しています。また電子錠のWeigand、OSDP、リレー出力に対応しており、既存の電子錠設備に容易に統合できます。さらにスマートフォン、PINコード、RFIDカードを併用した2要素認証も提供しており、本人確認の確実性を高めています。
※2 マサチューセッツ大学が公開しているベンチマークテスト “Labeled Faces in the Wild”の結果
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両社のコメント
【Casley Deep Innovations株式会社 代表取締役 砂川 和雅 コメント】
今回の代理店契約を通じ、顔認証技術において世界最先端の技術と実績を持つリアルネットワークス株式会社と協働し、事業推進できることに胸を躍らせています。
ディープテックとAI認証技術を組み合わせることで、お客様に「次世代のセキュリティDX」を提供し、安全安心の社会作りに貢献する、卓越したパートナーシップ構築を目指して参ります。
【リアルネットワークス株式会社 アジア太平洋地区 副社長 高村 徳明氏 コメント】
この度、Casley Deep Innovations株式会社と代理店契約を結べました事を大変うれしく思います。最新の画像処理・解析技術に強みを持ち、顧客の様々解決、DX推進をお手伝いいただける心強い新たなパートナーとなります。
今回の代理店契約を通じて、顔認証システムの設計、構築、保守運用をワンストップで提供し、公共案件やテロ対策、犯罪防止などの市場において、AI顔認証によるセキュリティDXを共に推進します。また、両社の最先端技術を組み合わせることで従来にないソリューションを創出し、社会課題の解決によるCSV(Creating Shared Value:経済的価値と社会的価値の両立)に貢献して参ります。
●Casley Deep Innovations株式会社について
代表者: 代表取締役 砂川 和雅
所在地: 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー31F
事業内容:
ディープテック領域のシステム開発 / プロダクト開発事業
web3.0、XR、AI、画像解析等、先端技術領域に関する研究開発・コンサルティング・システム開発・プロダクト販売等。プロジェクトイネーブルメント®事業 。システム開発プロジェクトに特化した、PM・システムエンジニアリング・独 自プロダクト提供・支援サービス等
設立日:2013年
売上:12.5億円 ※2022年11月30日現在(単独決算)
●リアルネットワークス株式会社について
代表者 : アジア太平洋地区 副社長 高村徳明
所在地 : 〒150‐0022
東京都渋谷区恵比寿南1-1-1ヒューマックス恵比寿ビル8F
事業内容: 動画再生ソフトウェア、顔認証ソフトウェアの販売、技術サポート
設立日 : 1996年11月28日