【取組みの背景】
「プロキュアテック」は、自治体のIT調達を支援するサービスとして、自治体職員に負担をかけることなく、調達事務に着手できる仕組みを提供しています。4月にリリースした、ChatGPTを組み込んだ最新バージョンはすでに全国の複数の自治体で利用が始まっています。
自治体のIT調達の多くは、価格だけでなく事業者からの技術的な提案を併せた総合的な評価方式(プロポーザル方式)が採用されています。調達仕様書の作成だけでなく、このプロポーザル方式での技術審査も自治体職員にとっては非常に負担の大きな作業となっていました。
【今回の機能追加について】
この度、さらなる業務効率化に向けた機能拡充策として、プロポーザル審査のための審査表を自動作成する機能を追加しました。
また、事業者からの提案書を読み込ませると、この審査表を元に提案書を自動的に審査する機能も併せてリリースしました。
プロポーザル審査表は、調達仕様書の記載を元に自動的に生成され、Excelシートとして出力されます。もちろんこの審査表は手修正することも可能です。
提案書の自動審査機能は、事業者からの提案書(PDFファイル)とプロポーザル審査表をプロキュアテックに投入することで、審査表のコメント欄に提案書の記載に基づく評価が付記される仕組みとなっています。
評価コメントは次のように、非常に精緻な文言で付記されますので、審査委員の審査を支援できる十分な内容です。
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この提案書には、業務継続性、目標復旧水準(業務停止時)、目標復旧水準(大規模災害時)の要件が明確に記載されています。また、システムの稼働率は99.9%(月間稼働率)と高い水準で提供されており、データセンターも冗長化が図られています。ただし、具体的なサービス切り替え時間や障害対策に関する詳細は記載されていません。この情報をもとに、可用性の観点からこの提案を100点満点で評価すると、約85点程度と言えるでしょう。サービス切り替え時間や障害対策に関する詳細が明確に記載されていれば、さらに高い評価が可能です。
この提案書には、対象システムを発注者の指定した条件下で利用するための要件が記載されていますが、具体的な取り組みや達成目標に関する記述が不足しているため、必須要件の達成については確認できません。また、課題解決や目的達成に関する目標や定量的な評価指標も提案されていません。
この提案の期待度合いは100点満点のうち、現状では不十分な情報があるため、具体的な点数をつけることは難しいです。提案書に必須要件や目標、定量的な評価指標に関する具体的な記述が追加されることで、期待度合いを評価することができるでしょう。
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【機能追加のリリースについて】
今回の機能追加は、現在利用中のユーザに向けて順次リリースする予定です。
また、評価用のアカウントは無償で提供していますので、試用の申込みやお問い合わせは、当社のホームページの問い合わせページ(https://www.kawaguchi.com/contactus)よりご連絡ください。
【川口弘行合同会社について】
川口弘行合同会社(Hiro KAWAGUCHI Laboratory)は、電子政府・電子自治体のスペシャリストとして全国の自治体(都道府県・区市町村)の支援を行う企業です。
支援対象分野は多岐に渡っており、情報化計画立案、調達支援、セキュリティ対策等のコンサルティング業務だけでなく、情報技術を用いた新たな行政サービスの立ち上げなどのシステムインテグレート業務も行っています。
自治体向けに開発したファイル無害化ソフトウェア「サニタイザー」は財政的に厳しい状況下にある自治体を中心に全国で300団体以上の自治体で採用されています。
【会社概要】
会社名: 川口弘行合同会社(https://www.kawaguchi.com/)
所在地: 東京都大田区蒲田5丁目36番2号 相互蒲田ビル4階
代表者: 代表社員 川口弘行
設 立: 平成29年12月