株式会社QunaSys(本社:東京都文京区、代表:楊 天任、以下「QunaSys」)は、本日、IBM Venturesからの資金調達を実施したことを発表しました。この資金は、化学シミュレーションや材料研究開発における量子コンピューティングの応用サービスやソフトウェアのさらなる開発に活用される予定です。
QunaSysは、化学分野における量子コンピュータの実用的なアプリケーション研究の最前線に立ち、これまでに37本の論文を発表し、量子コンピュータの産業応用範囲を広げてきました。また、量子アルゴリズムの専門知識がなくても量子コンピュータを利用できるソフトウェア「Qamuy(カムイ)」を開発しました。
IBM Quantum NetworkのメンバーであるQunaSysは、IBMと長年の協力関係にあり、共同研究を通した共同論文発表、Qiskit Runtimeのベータテストなどを行ってきました。IBM Venturesからの出資は、量子コンピュータの実用化を目指すQunaSysにとって、重要なステップとなります。
QunaSysのCEOである楊天任は、「アルゴリズムと製品の開発を続け、計算化学の能力を拡大するために、IBM Venturesの支援を受けられることを大変光栄に思っています。量子コンピュータの実用化には、ハードウェアとソフトウェアの密接な連携が不可欠です。今回の資金調達により、量子コンピュータの実用化に向けて、研究開発をより一層加速させていきます」と述べました。
QunaSysはIBMの量子技術を活用したアルゴリズムやサービスの開発を推し進めることで、産業界や学術界が量子コンピュータをいち早く活用できることを目指しています。QunaSysは、量子コンピュータの革新的な実用化に向け、実用的な量子アルゴリズムを開発し、研究者や業界の第一人者に提供することで、量子エコシステムの拡大と計算化学分野のイノベーション推進に取り組んでいます。IBM Venturesからの出資により、当社は量子コンピュータの可能性を最大限に引き出すことに貢献するという目標に向け、さらに邁進してまいります。
QunaSysについて
QunaSysは量子コンピュータのアルゴリズム・アプリケーションエンジンの開発を行っています。量子コンピュータの新しい使い方・アルゴリズムを提案し、それらのアルゴリズムを実際の材料開発に活用するためのソフトウェアの開発等を行っております。また、エコシステム形成に向けた取り組みにも力を入れています。2020年7月より、量子コンピュータの応用検討コミュニティQPARCを運営し、国内主要企業50社と共に、実用化に向けたユースケース探索に取り組んでいます。
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QunaSys 広報: pr@qunasys.com