このたび、実際に販売予測や外観検査などの現場で働く従業員の方がAIを開発することで、現場のノウハウが詰まったオリジナルAIが広く利用される環境の普及に取り組むため「ノーコード推進協会」(代表理事:中山五輪男、アステリア㈱CXO)に加盟いたしました。
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタルでないものをデジタル化し、企業を変革することを指した用語です。経済産業省は2020年11月にDX推進施策を策定し、DXの推進を強力に行っています。DXの拡大により、業務の効率化やビジネスの拡大、新規ビジネスの創出が期待されています。このDXの中心に存在する技術がAIです。
DXを進めていく過程で収集された大量の企業内データは、AIを適用することで、業務改善やビジネス拡大につなげることができます。
一方で、既にAIの導入をはじめている現場では「PoC地獄」という言葉が生まれています。これは、実際にAIを構築してみたものの、要求される十分な精度に到達しなかったため、現場への導入が進まない、という現象が繰り返される様子を表します。
この「PoC地獄」の背景には、経営層や開発部門など、実際にAIを利用しない層がAI開発を主導し、実際にAIを利用する担当者の意見が取り込まれにくいことが原因と考えられます。開発担当と利用者が分かれていると、現場で利用しやすいAIの開発に必要となるデータが集まらない・利用実態に合わないデータが多いなどの問題が発生し、結果、使いにくいAIが開発されてしまいます。
この問題を解決するツールが「ノーコードツール」です。
現場従業員が自分自身でデータを集め「つかえる」プロトタイプを作ることで、開発者へ要望を提案するための橋渡しを担います。
日々、顧客対応や製造工程に注力する担当者が、AIやプログラミングの専門知識を身につけ、AI開発に携わるのは現実的ではありません。数学やプログラミングスキルを必要としないノーコードツールを使うことで、現場担当者が必要とするAIをプロトタイプとして具体化することが可能となります。
また、ノーコードAI構築ツールは、AI・DX人材のリスキリングにも効果的です。通常、AI・DX人材育成では、プログラミングや数学など、AI・機械学習関連の研修を受講しますが、理解の難易度が高く、時間も要します。ノーコードAI構築ツールを利用することで、これらのハードルをスキップし「データに潜んだストーリーを見つける」というデータサイエンスの本質を楽しむ学習を実現 します。
株式会社ヒューマノーム研究所は、ノーコード推進協会への加盟により、ソフトウエア文化の変革と、日本がデジタル国家の世界的な規範となれる社会づくりを、同協会の加盟者様と連携し推進します。
【関連リンク】
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ノーコード推進協会:https://ncpa.info/
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Humanome Eyes:https://humanome.jp/activities/eyes/
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Humanome CatData:https://humanome.jp/activities/catdata/
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AI人材育成サービス:https://humanome.jp/activities/education/