変わるデジタル世界への革新!それでも本を手に取り読書をする大切さは変わらない!桐蔭学園小学校×株式会社ETeq共同開発の読書記録アプリ「Yomumo」のアップデート情報

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桐蔭学園小学校(神奈川県横浜市青葉区、校長:森 朋子)では児童の読書履歴をアプリで記録し、児童間の読書記録を共有しあう読書記録アプリ「Yomumo」を株式会社ETeq(東京都港区・代表:片山 昇)と共同開発し、運用を行っています。この度、アプリのアップデートを行いました。デザインの刷新および読書に対する動機づけをサポートする機能が追加されています。本記事ではYomumoの概要とアップデート内容についてご紹介します。
また、より多くの学校での導入いただくために、Yomumoを体験いただくための無料トライアルを現在実施しています。詳しくは株式会社ETeqウェブサイト(https://eteq.co.jp)のお問合せフォームよりお問い合わせください。
■Yomumoの開発の経緯
児童の読書履歴を記録する取り組みは多くの小学校で実践されています。日記代わりにしている児童もおり、自らの読書経験を振り返るうえでとてもよい資料にもなります。

読書記録アプリYomumo。ブラウザで動くので、オンラインの端末ならどこでも利用可能。読書記録アプリYomumo。ブラウザで動くので、オンラインの端末ならどこでも利用可能。

しかし、紙で記載している記録カードには検索機能などもなく、他の児童への共有も難しいため、教員と児童本人の2者間のみの交流ツールになりがちとなっていました。

 

せっかく記録しているものを有効活用することができないかと様々検討を重ね、桐蔭学園小学校では、株式会社ETeqと共同で小学校・中学校などの学校向け読書記録アプリ「Yomumo」を開発し、運用を行ってきました。
昨年9月にプレリリースを行い、試験運用を経て現在1年半が経過しました。学校間の記録共有機能もあり、トライアルなどに参加していただける学校が少しずつ出てきています。
この1年半間の中でもアップデートを重ね、リリース当初よりもより利用しやすいアプリとなっています。

■読書記録アプリ導入の効果
これまでの読書量について単純に冊数を調べると高学年ほど数が減っていく傾向があります。読書時間の確保の難しさや読む本の文字数の変化などもあり、1冊読み切るのに時間がかかることなど、様々な要因はあると考えられます。しかし、読書記録アプリ「Yomumo」の導入年度である2022年度は2021年度と比較し、どの学年も読書記録冊数が増加していました。
昨年度の紙の記録冊数はやはり減っているため、紙だけでは例年通りの記録となりますが、アプリを導入したことによりアプリの冊数がそのまま記録冊数の増加につながっています。

■Yomumoの特徴
・本の裏表紙のISBNバーコードを読み込むことでタイトルなどの書誌データが自動で入力され、記録に際しての児童の手間が格段に減っています。
・記録カードの保存時に公開・非公開を選択でき、記録したが皆には見られたくないカードは非表示にすることができます。
・カードに対して「いいね」をすることができ、児童間で記録を介して交流することが可能です。
・様々なフィルターをかけることが可能で、特定の学年に人気の本や、多くの「いいね」がついている本などで検索することができます。
・ISBNバーコードを読み込む必要があることから、手元に本があるときに書き込む習慣がつき、読んだらすぐに記録する、という流れがつきやすくなっています。
・インターネットに接続されていればどの端末からも可能です。校内・自宅など場所を問わず、読書のあとにすぐに記録することができます。
・登録可能な本の制限や感想の最低文字数の設定ができますので、学校ごとに入力規則などを設定することが可能です。

■Yomumoのアップデート内容
【親しみやすいデザインに変更】
オレンジを基調とした親しみやすく読書が楽しくなるようなデザインを導入しました。

【月間読書数】
各児童が毎月何冊の本を読み感想を登録したか、どのような本読んだのかを、教員アカウントから閲覧できるようになりました。

【いいねの通知機能】
登録した感想に対して新たに「いいね」があったときにアプリ内で通知を受けることができます。また「いいね」があった感想を表示することができます。

【シングルサインオン機能】
すでに学校で使用しているGoogleやMicrosoftなどのアカウントと連携してサインインできるようになりました。ユーザー管理の手間が軽減されます。今後はAppleアカウントとも連携予定です。

【追加予定の機能】
読書数に応じたバッチ付与機能・地域図書館の蔵書データベース連携・おすすめ図書の表示機能などを追加予定です。

児童の記録カード。記録したものは共有され、「いいね」をもらうことができる。任意で公開しないカードを作成することも可能。児童の記録カード。記録したものは共有され、「いいね」をもらうことができる。任意で公開しないカードを作成することも可能。

■開発企業株式会社ETeq片山氏のコメント
「Yomumo」は児童さんの様子を見ている先生の意見を取り入れて開発しました。どのような機能を入れたら、児童さんが自発的に本を読んで、感想を書きたくなるかということを重視して設計されています。
アプリを起動して本の裏表紙のバーコードをスキャンすると、表紙や本のタイトルなどが自動入力されます。あとは感想をキーボードか手書きで入力するだけなので、感想を書くことに集中できます。登録した感想は他の児童さんに共有され、「いいね」でリアクションしあうことができます。他校の児童さんにも感想は共有されるため、「○○県の学校ではこんな本が人気なんだ〜」とか「○○小学校から『いいね』をもらえた!」のように、児童さんどうしが地域を越えてお互いに刺激しあいながら学びを深めていくことができます。これが森校長が提唱する「学びの社会化」で、ICTがなければ実現できなかった新たな学びの場を提供することができると考えています。
一方でICTの浸透とともに切っても切り離せないのが、プライバシーやSNSへの依存の問題です。「Yomumo」はその点においてもバランスが調整されています。感想を読めるのは「Yomumo」の利用契約をしている小学校のみで、他校に公開される情報も学校名と学年までなので個人が特定されることはありません。SNSの機能も「いいね」のみにしています。今後インターネットやSNSはうまく活用していかなければならない時代であるからこそ、小学生のうちから少しずつ慣らしていくことが重要で、それを「Yomumo」を通して体験しリテラシーを身につけていけます。
現在「Yomumo」は数校の小学校で試験導入が始まっています。今後多くの小学校で導入されることで、読書を通じた輪が広がることを願っています。

■関連ウェブサイト
桐蔭学園小学校 http://toin.ac.jp/
桐蔭学園小学校ブログ記事 http://toin.ac.jp/ek-vs/?p=1760
株式会社ETeq https://eteq.co.jp/
Yomumo 製品紹介  https://eteq.co.jp/yomumo/

 

小学校のラーニングスペース。学びの中心地であり、学校図書館機能も併せ持つ。読書の授業もここで行われる。小学校のラーニングスペース。学びの中心地であり、学校図書館機能も併せ持つ。読書の授業もここで行われる。

■お問い合わせ
Yomumoに関するお問い合わせは、株式会社ETeqウェブサイトのお問合せフォームよりお願いします。

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