今後は、人事系のデータなどこれまで収集が難しかったESGデータを集計・分析する機能や、AI・機械学習を用いたESG評価を向上させるための技術開発への投資を加速するとともに、サービス拡大のための人材採用を強化してまいります。
- 「サステナビリティとテクノロジーをすべての経済活動の”あたりまえ”に」
未曾有の危機に瀕する地球環境や、COVID-19が浮き彫りにした格差・人権問題は、
これまで市場経済の外にあった環境価値や社会価値、人的価値を内に組み込むことの
大切さを世界に訴えかけました。
日本も例外ではありません。伸び悩むGDP、世界最高の高齢化率を乗り越え、
再び世界で戦うための経済成長と真に持続可能な社会を実現するには、
気候変動や生物多様性、人権といった環境や社会に関する課題解決を
企業が”あたりまえ”のものとして経済活動に取り込み、
中長期的に儲かるビジネスモデルの構築と道徳的な価値の創出に取り組む必要があります。
一方で、企業が経済と道徳という一見相入れないものを昇華し、高い山頂に到達するためには、
信頼できるコンパスが必要です。
そのコンパスすら不確かな世界で、正しい方向へ進むための”道標”となるのが、
曖昧だったこれらの価値を定量化・可視化し、”あたりまえ”にすることができる
テクノロジーだと我々は考えています。
日本経済を支える企業に寄り添い、あらゆるステークホルダーの“道標“となるために。
「サステナビリティとテクノロジーをすべての経済活動の”あたりまえ”に。」
この新しいパーパスを胸に、シェルパの挑戦は次のフェーズを迎えます。
- 5社のVCより総額2.6億円を調達し、次の成長フェーズへ
シェルパ・アンド・カンパニーは、2022年5月にESG情報開示支援クラウド「SmartESG」の提供を開始し、シードラウンドで6,000万円の資金調達を実施して以降、日本におけるESG情報開示支援クラウドのフロントランナーとして事業を拡大してまいりました。同年11月の正式版リリース以降、プライム市場における導入企業の時価総額合計は約15兆円を超え、急速な成長を続けています。
その中で得られた確かな市場ニーズの取り込みと新たな挑戦を行うべく、本ラウンドにおいて総額2.6億円を調達いたしました。引受先は、グローバル・ブレイン、グローバル・ブレインが運営する農林中金イノベーション投資事業有限責任組合、ジェネシアベンチャーズ、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタルの5社となります。
- 技術投資、人材採用に加え、「SmartESG AI Labo」の立ち上げによるR&D強化も実施
今回調達した資金の主な用途は下記となります。
・より高度なESGデータ収集・集計を実現する機能やESG情報を分析する新機能への技術投資
・幹部候補、マネージャー候補、セールス、エンジニアを中心とした職種での人材採用
・「SmartESG AI Labo」の立ち上げ
技術投資としては開発チームを強化し、人事系のデータなどこれまで収集が難しかったESGデータをバウンダリ毎に集計する機能や、ESG情報の分析を可能にするダッシュボードの開発を行っていきます。これらの開発を通して、上場企業のサステナビリティ部門に留まらない全社ベースでの利用や日本法人の海外支社、また現地法人における活用を目指します。
採用目標としては、エンジニア、セールス、カスタマーサクセスを中心に2023年末までに20名超の人員強化を見据えています。
またシェルパでは中長期的なR&D強化の一環として、「SmartESG AI Labo」を立ち上げます。より専門性・技術力の高いAIエンジニアやESGコンサルタントが集うAIラボで、AI・機械学習をベースとしたより高度な技術開発を行い、その中で得たESGインサイトをSmartESGを通じて提供してまいります。
- 引受先各社からのコメント
・グローバル・ブレイン ジェネラルパートナー 立岡 恵介氏、ディレクター 冨樫寛隆氏
企業経営におけるESGの重要性が急速に高まる中、複雑化・サイロ化する企業の対応を助けるテクノロジーが不足しています。今後も世界が持続可能な社会の実現を目指す限り、信頼できるESGデータとテクノロジーを必要とする企業がますます増えることは想像に難くありません。
SmartESGは、最適化されたワークフロー、一元化されたESGデータ、AIを用いた洞察の提供を通じて、ESG経営を通じた企業の価値創出を支援することができます。未来の企業経営に不可欠なサービスとなって、持続可能な社会を支えるインフラの一つになることを期待しています。
・農林中金イノベーションファンド デジタルイノベーション推進部 調査役 宗正岳志氏
杉本さんの描く世界観は、増大するESG開示業務の負荷という現実的な負の解消のさらに先を見据え、真に企業価値向上に資するESG経営のベストプラクティス確立をも提唱しています。
農林中央金庫は2019年よりサステナブル経営を開始し、2021年には2030年中長期目標も策定したうえで、ステークホルダーの皆様ともエンゲージメントを重ねながら、サステナビリティ課題の解決に取り組んでまいりました。ともにサステナビリティ社会の実現に取組んでいくことを楽しみにしています。
・ジェネシア・ベンチャーズ パートナー 河合将文氏
ESG経営は企業の必須課題となり、資本市場だけでなく取引市場や労働市場からの要請も一層強くなっています。このような要請に応えるには、組織内外に蓄積された非財務情報を正確かつ網羅的に収集開示し、それらを分析して高度化を図るための仕組みが不可欠です。「SmartESG」は、情報収集及び開示のデータベース機能や、ベストプラクティスを分析提案するAIベンチマーク機能を備えており、ESG経営を支えるプラットフォームへと進化しています。
・三菱UFJキャピタル 投資第三部 部長 西尾祐一氏
ESG情報を適時開示し、戦略的に経済的・社会的価値の統合・実証に取り組むことは、企業の喫緊の課題であり、それを実行することでESG経営のメリットを最大限享受し得ます。シェルパ・アンド・カンパニーが提供する「SmartESG」は、ESG情報を一元的、かつ正確に把握し、戦略的な分析を可能とするクラウドツールです。日本企業のESG経営を下支えする可能性を秘めたツールであり、弊社でも今回の出資をきっかけとして、MUFGの一員としての強みを生かし、当社の事業成長に貢献して参りたいと考えております。
・みずほキャピタル 投資第一部 インベストメントマネージャー 原貴紀氏、インベストメントマネージャー 高尾亮氏
市場からの要請も高まり、より戦略的な実行が求められるESG経営ですが、開示対応に労力が費やされ、社内のデータ・ノウハウが蓄積されていないのが現状です。データの収集・集約から開示支援まで対応出来る「SmartESG」は、作業の効率化だけでなく、データが蓄積・可視化されることで、ESG経営のポイントである、各種改善に向けた戦略のきっかけを作ることが出来ると期待しています。注目度の高まるESG領域で、独自の価値を提供するシェルパ・アンド・カンパニーの成長をみずほキャピタルはみずほグループと連携して全力で支援してまいります。
- ESG情報開示支援クラウド「SmartESG」について
「SmartESG」は社内のESGデータを一元化し、企業のサステナビリティ活動の分析と改善を可能にするクラウドサービスです。「SmartESGワークフロー」によって外部評価機関や取引先から寄せられる情報開示依頼やアンケート回答作業を大幅に効率化し、社内に点在するESGデータを「SmartESGデータベース」に集約します。また、集約したESGデータを「SmartESGマトリクス」によって、各評価機関・開示基準が求めるESG主要項目毎にマッピングし、共通度合いや重要度を明らかにします。その上で 「SmartESGベンチマーク」によりベンチマーク企業の独自スコアリングと開示ベストプラクティスの特定を行い、導入企業様の市場からのESG評価の向上を促します。
製品についてのお問い合わせは下記サイトよりご連絡ください。
https://smartesg.jp/
- シェルパ・アンド・カンパニー株式会社について
代表取締役CEO:杉本 淳
所在地:東京都品川区南大井6-4-22 東京ネオンビル2階
設立:2019年9月
資本金:324,999,120円(資本準備金含む)
事業:ESG情報開示支援クラウド「SmartESG」の開発・提供、ESG・サステナビリティ特化メディア「ESG Journal Japan」の運営
コーポレートサイト:https://cierpa.co.jp/
サービスサイト:https://smartesg.jp/
広報連絡先窓口:シェルパ・アンド・カンパニー株式会社 広報部門 pr@cierpa.co.jp