本実証実験は、国土交通省が推進する「令和4年度 日本版MaaS推進・支援事業」により採択された「九州における広域MaaS推進事業(仮称)」におけるデジタルチケットQRコード判定によるUI向上と利用データ収集の取組みの一つとして実施するものです。これまでは、宮崎地区においてデジタルチケットQRコード判定を活用した実証実験を行っておりましたが、今回3社の協力により、福岡、長崎地区に実証実験のエリアを拡大します。これまでは、お客さまからモバイル端末のデジタルチケット画面をご呈示いただき、有人改札ゲートにて、係員の目視による改札を行っておりましたが、今回の取組みにより、デジタルチケットのQRコード画面をそのままQRコードリーダー端末にかざすだけで、スムーズに改札を通過いただくことが可能となります。
今後も本取り組みを通して、交通事業者、官民が連携し、デジタルチケットの利用促進とQRコードを活用したサービスの高度化を進め、MaaSアプリを活用した地域交通の利便性向上に取り組んでまいります。
※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
※「MaaS(=Mobility as a service)」
スマートフォン等を活用し、1つのアプリで目的地まで複数の移動手段(鉄道、バス、タクシー、カーシェア等)を組み合わせた最適な経路検索や観光情報、予約・決済等が可能なサービス
※「令和4年度 日本版MaaS推進・支援事業」
内閣府・総務省・経済産業省・国土交通省が連携した「スマートシティ関連事業」の一事業。今回、公共交通の面的な利便性向上・高度化や、地域における課題解決につながる持続可能な取組を実装するものとして「九州における広域MaaS推進事業(仮称)」を含む6事業が採択されました。(令和4年7月13日 国土交通省プレス)
- 提供を開始するサービスの内容
1.my routeデジタルチケットのQRコード化
①JR九州
【内容】
my routeにて販売中の既存券をQRコードチケット化
【対象券種】
長崎スローラインきっぷ
ぶらり大村線きっぷ
【実施日】
2023年1月28日(土)
【券面イメージ】
②西日本鉄道
【内容】
紙券にて販売中の既存券をQRコードチケット化し、my route上で販売を開始
【対象券種】
太宰府・柳川観光きっぷ
【販売開始日】
2023年1月28日(土)
【券面イメージ】
※QRコードリーダー端末を設置していない駅では、これまでどおりモバイル端末のチケット画面を改札口の係員にご呈示いただきます。
2.QRコードリーダー端末の設置
【内容】
日本信号株式会社が開発・製作したデジタルチケット改札用のQRコードリーダー端末を設置します。
【導入日】
2023年1月28日(土)より順次
【対象駅】
①JR九州の設置駅(8駅)
長崎本線:諫早駅、長与駅、浦上駅、長崎駅
佐世保線:早岐駅、佐世保駅
大村線:ハウステンボス駅、大村駅
②西日本鉄道の設置駅(4駅)
天神大牟田線:西鉄福岡(天神)駅、薬院駅、西鉄柳川駅
太宰府線:太宰府駅
※QRコードリーダー端末イメージ
- マルチモーダルモビリティサービス「my route」について
【概要】
「人がもっと楽しく移動できると、まちはきっと魅力的になる」をコンセプトに、様々な移動手段のひとつとして、公共交通や自動車を位置づけ、リアルタイムにユーザーや都市の状況に応じた最適な移動手段を提供するアプリ。
【提供者】
トヨタファイナンシャルサービス株式会社
【サービス地域】
福岡県:福岡市・北九州市・糸島市、佐賀県、長崎県:長崎市・佐世保市、大分県、熊本県:水俣市、宮崎県:宮崎市・日南市、沖縄県、愛知県、神奈川県:横浜市、富山県、愛媛県:今治市
【サービス内容】
①マルチモーダルルート検索
公共交通(バス・鉄道・地下鉄等)、自動車(タクシー・レンタカー・カーシェアリング、自家用車等)、自転車(サイクルシェアを含む)、徒歩等、様々な移動手段を組み合わせ、移動ルートの選 択肢を提示。また、ルート検索において路線バスのリアルタイム位置情報や駐車場の満空状況も表示。(対応エリアのみ)
②予約・決済デジタル乗車券の購入やタクシーの予約・決済が可能。
移動手段の予約から利用までをひとつのアプリの中でシームレスなサービスとして提供。また、航空機や新幹線、高速バスも「my route」から外部サイトに遷移し予約が可能。
③店舗・イベント情報の検索
地域のイベントや店舗・スポット情報を提供し、外出のきっかけ作りや目的地付近での回遊性を促進。