産業用リモート接続ソリューションのチームビューワー、2023年の業界トレンド予測を発表

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リモート接続ソリューションのグローバルリーダーであるTeamViewer(チームビューワー)は、本日、APAC地域統括プレジデント ソジョン・リー(Sojung Lee)による2023年の業界トレンド予測を発表しました。
1.     拡張現実(AR)技術と産業用メタバースは、パンデミック後のリモートワークを支える
新型コロナウイルス感染症の拡大は、デジタル化を加速させ、リモート接続ソリューションの可能性を広げました。特に、AR技術と産業用メタバースの活用は、非常事態においても作業を継続することができること証明した代表的なリモート接続ソリューションといえます。世界は徐々にパンデミック以前に戻りつつありますが、その間に確立し実践されたAR技術や産業用メタバースは、生産性の向上や運用コストの削減、そして運用効率の改善を今後も推し進めることが予測されます。

2.     アジアでの人口動態の急激な変化が、技術者のトレーニング需要を高める
アジアは、世界のどの地域よりも急速に高齢化が進んでいる地域です。これは、出生率と死亡率の低下といった人口動態の急激な変化が原因といわれています。特に東アジアでは、2060年までに人口の33.7%が65歳以上になると予測され*1、事態は深刻です。企業は、近い将来直面する熟練労働者不足に対処すべく、若年層である新しい人材が迅速に知識と専門性を習得できる手段を模索しています。AR技術は、専門知識の継承という点でも重要な役割を果たします。AR技術は、目の前で作業プロセスごとにガイダンスを提示することができ、直感的な方法で知識のギャップを埋めることを可能にします。

3.     アジアにおける産業成長の高さが、更なる業務効率化の需要を生む
APACにおける製造業は、多くの国でロックダウン措置が大幅に緩和されたこともあり、2020年9月以降大きな回復を見せています。同地域の実質GDP成長率は、2023年に4.3%に達すると予想されています*2。APACでは、2021年には、自動車産業や家庭用消費財産業が2桁の成長を遂げており、今後も世界の強国が集まる地域として、生産性を向上させるためのソリューションに対する一定の需要を生み出すことが予測されます。

4.     デジタルに精通した人材が産業用メタバースの導入を加速させる
最前線で働いている労働者にとって産業用メタバースが「先進的すぎる」という懸念の声もあります。製造現場やピッキング、メンテナンスなどの作業を実際に行う労働力の約80が現場作業員であり、彼らの懸念を払しょくすることは重要なポイントになります。現在、市場で提供されている産業用メタバース・ソリューションは、ノーコードのアプローチに基づいており、実装が容易であるため、複雑なITの知識を必要としません。更に、一般の人々がデジタルに精通するに連れて、産業用メタバースにおける正しい理解と普及はより進むと見ています。

5.     自社に適した産業用メタバースの選択が進む
スマートグラスに依存せずとも、スマートフォンやタブレッドを活用して、既に産業用メタバースを導入している企業もあります。これは、ここ数年のハードウェア技術が急速に進化したことを証明するものであり、ブランドや製品に囚われないソリューションの利点を生かしたものです。例えば、タブレットを使って作業内容を記録し、それをERPシステムでリアルタイムに更新する企業もあります。つまり、産業用メタバース・ソリューションを成功させるためには、AR技術やスマートグラスだけでなく、工場などの現場作業員を支援するためのデータフローの管理も重要であるということになります。相互作用可能なデバイスのユビキタス化は、高額でカスタマイズされたデバイスへの依存から企業を解放し、潜在的なコスト削減の可能性を高めることになります。

出典
*1. Census Bureau, Report on Aging in Asia (https://www.census.gov/newsroom/press-releases/2022/aging-in-asia.html)
*2. INTERNATIONAL MONETARY FUND, Regional Economic Outlook for Asia and Pacific (https://www.imf.org/en/Publications/REO/APAC/Issues/2022/10/13/regional-economic-outlook-for-asia-and-pacific-october-2022)

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TeamViewer (チームビューワー)について
チームビューワーはリモート接続プラットフォームのグローバルリーダーとして、デジタル化を推進するあらゆる規模の企業を支援しています。リモート接続ソリューションである『TeamViewer』は、PC、モバイル端末、工場の機械やロボットなどのデバイスと人、そして場所や時間を問わず世界のユーザーとの接続を可能にし、セキュリティの高いリモートアクセス、サポート、コントロール、コラボレーション機能がいかなるオンライン上のエンドポイントでも利用可能です。個人向けには無償で提供しており、現在の登録者は約62万人。法人は中小企業から大企業まで多様な業種で利用されています。チームビューワーはデバイスの分散化、自動化、ニューノーマルといった環境の変化に柔軟に対応しながらAR、IoT、AIの分野でのDXやイノベーションを主導しています。会社設立以来、『TeamViewer』がダウンロードされているデバイスは現在25億台に達しています。会社設立は2005年。本社はドイツのゲッピンゲン、従業員は全世界で約1,500名。2021年度の売上は約5億4,800万ユーロ。TeamViewer AG(TMV)はフランクフルト証券取引所に上場しており、MADAX株式指数構成銘柄となっています。TeamViewerジャパン株式会社はTeamViewerの日本法人として2018年に設立されました。日本法人のウェブサイトは https://www.teamviewer.com/ja/

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