Codasip RISC-V Processorsは全てカスタマイズ可能であり、アプリケーションの固有のニーズに適応できます。システム設計者は、Codasip Studio™ツールチェーンを使用して、ソフトウェアとハードウェアの最適なトレードオフを見つけ、最適な機能とPPA (Power、Performance、Area)を実現できます。 カスタマイズ可能なプロセッサとプロセッサ設計用のツールを組み合わせることで、カスタムコンピュート開発アプローチの自動化が実現できます。ソフトウェア開発者が簡単にカスタマイズ開発をできるようにするため、コダシップは、コンパイラやデバッガを含むすべてのツールがカスタマイズに対応しています。 今回の協業でこれにトレース ソリューションが含まれるようになりました。
SoCにトレースを埋め込むと、通常時間のかかるソフトウェアデバッグ作業が大幅に高速化され、起動時間とソフトウェア開発のコストが削減できます。コダシップがシーメンスEDAのTrace Encoderとの共同開発を選択したのは、両社が製品設計フロー全体で効率的に達成されるべき製品品質に対する信念を共有しているためです。この品質重視の姿勢はイノベーションを後押しし、非常に複雑なヘテロジニアス設計やカスタム設計においても、顧客の生産性を大幅に向上させます。
Tessent Enhanced Trace Encoder は、RISC-V InternationalのDebug and Trace Working Groupによって策定されたRISC-V標準に基づいています。 また、このワーキンググループはTraceアルゴリズムを寄贈したシーメンスの代表者が率いている。シーメンスのソリューションは RISC-V 標準に準拠した上で更なる独自機能も追加されており、非常に複雑なシステムの開発において生産性が大幅に向上する効率的なツールが提供されます。同時にカスタム命令もサポートしています。 システムの詳細な検査を実施し、バグとその根本原因を特定します。 サイクル精度のトレースとなるため、開発者は全ての命令について洞察を深めることができます。
コダシップの戦略・エコシステム担当副社長Mike Eftimakisは次のようにコメントしています。「CodasipはプロセッサIPに関して高い品質基準を持っています。この基準を満たす優れたシステムを確実に実現するために、RISC-V標準以上のトレース ソリューションが必要でした。 Tessent Enhanced Trace Encoder は、お客様が開発する複雑でカスタムなシステムの種類に合わせて最適化されています。」
シーメンス EDA の Tessent 部門の副社長兼ゼネラルマネージャーである Ankur Gupta 氏は次のように述べています。「Tessent Embedded Analytics は、システム全体のリアルタイム デバッグと導入後の分析を可能にし、SoC プロバイダーが高品質で革新的な製品を生産し、迅速に市場に投入するという重要なタスクに集中できるようにします。コダシップは、まさにこのような種の要件においてお客様の支援に関して良い評判を得ており、一緒に仕事ができることを嬉しく思っています。」
コダシップは、契約を簡単にするため、Tessent Enhanced Trace Encoderソリューションを顧客に直接提供します。
コダシップについて
コダシップは、システム・オン・チップ開発者が製品を差別化して競争力を高めることを可能にするプロセッサ技術企業です。ユーザーは、コダシップのカスタムコンピュート製品を通じて、オープンなRISC-V ISAが持つ変革の可能性を各々の方法で活用することができます: プロセッサ設計自動化ツールCodasip Studioと、簡単にカスタマイズできるプロセッサIPシリーズの組み合わせは、完全なオープンアーキテクチャ ライセンス モデルとなります。 コダシップはヨーロッパが拠点であることを誇りとし、世界中にサービスを提供し、すでに数十億台のデバイスが コダシップのテクノロジーによって利用されています。 詳細はhttp://www.codasip.com/jp/をご覧ください。
メディア問い合わせ先
Tora Fridholm, マーケティング コミュニケーション マネージャー
tora.fridholm@codasip.com +46 761 619134
注: 関連するシーメンスの商標の一覧は以下のページ